【講義内容】
◎肩複合体シリーズ
肩関節は身体の中で最も複雑で難しいというイメージがある関節かと思います。
しかし実は肩関節は「ロジックに介入できる」関節です。
身体の中で最も自由度の高い肩関節ですが、5つの関節で構成され複雑に絡み合う筋によってコントロールされています。
これらは機能的な要素に分解して個々の評価をする事ができます。
また、それらの関係性や身体の治癒過程のタイミングを盛り込んで考察することで、介入のターゲットや徒手的介入の手段を絞りこむことができます。
これらを患者さんの状態に合わせて、的確に提供すればきっちり結果が現れます。逆に的が外れ介入の手段を間違えると変化が出ないばかりか悪化させてしまうこともあります。
今回の「最低限知っておきたい 肩複合体」コースではこれらのことを考慮し、とにかく臨床的で、かつ基本的な評価や介入を臨床家の視点からお伝えしていきます。
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◎腱板編
今回は腱板に関する評価と介入に絞ったお話をさせて頂きます。
肩甲上腕関節は骨頭がきれいに動くことで高いパフォーマンスを発揮します。
動的な場面で骨頭中心の軸ズレ(obligate translation)が生じた場合はパフォーマンスが落ちたり、肩に痛みを惹起する可能性が高くなります。
それが繰り返されれば、腱板損傷や滑液包炎の原因となります。
肩に関してはここをいかにコントロールできるかがポイントになります。
このために必要なのが腱板筋である事はご存知の方も多いかと思います。
今回はその腱板筋の「機能的な評価」や「短縮などの硬度の評価」と、それに対する介入方法を提示します。
「肩疾患に対する臨床経験がない」
「肩が上がらない患者さんが目の前に来たときに何をして良いのか分からない」
「これから肩を診れるようになりたい」
という方にもお役に立てるかと思います。
▼講義の構成
▽臨床での腱板Exの具体的な思考とその方法」
①キソ知識
・腱板とサブシステム
・腱板の働きをかんたんな足し算で把握する
・覚えるのではなく理解する整形外科的テスト
②腱板断裂
・断裂に至るまでの2つのプロセス
・断裂プロセスとサイズから機能的な可能性を考える
・徒手でできる腱板断裂の確認方法
③腱板Ex
・肩屈曲時の肩甲骨の代償=腱板Exが必要、ではない
・腱板Exの必要性が高い症例と低い症例の判断
・症例に合わせて負荷が調整できる「オーダーメイド腱板Ex」
▽腱板構成筋の硬さの評価とその対処
①挙上練習が患部をつくる
・挙上練習が症状を悪化させる可能性があります。
②骨頭の軸ズレの考え方
・骨頭の運動軸のズレはなぜおこるのか
・どう対処すれば良いのか
③腱板構成筋それぞれの特徴
・腱板構成筋のそれぞれの役割
・腱板構成筋以外の問題との鑑別
・各腱板構成筋への介入方法
⑤癒着に対する考え方
・癒着と軸ズレはどのような関係があるのか。
・癒着は根気よくあることを続ければ改善していきます。
⑥病期に応じた対応の選択
・病期を考慮して介入する重要性
※講義内容の順番は前後する場合がありますがご了承ください。内容は上記のものです。
※今回のWEB講習会での実技は可能な限り動画を使用してお伝えします。世の中が対面での講習会ができるような状況になり次第今回参加された方を対象に実技練習を中心とした【フォローアップ講習会を無料で開催する予定】です。
日時:2022年2月5日(土)
9:00~18:00
時間内は動画見放題
場所:webセミナー 8本の動画,合計約4時間の動画
受講料:8000
唐木大輔
【経歴】
理学療法士 (運動器認定理学療法士)
BiNI Complex Japan FLOWERING修了
Spine Dynamics療法セラピスト上級認定資格
【著書】
「運動の成り立ちとはなにか(編集:舟波真一、山岸茂則)」に一部執筆
2015年発刊の「BiNI Approach(編集:舟波真一)」に一部執筆
伊藤清悟
【経歴】
出身校:茨城県立医療大学
理学療法士
BiNI Complex Japan GLOWING修了
Spine Dynamics療法セラピスト認定資格