【第32回セミナーを開催しました】

 

今回は清泉クリニック整形外科の岡村悠太郎先生にお越し頂きました。

 

触らずに改善させる事の重要性。

 

私たちセラピストは触れてなんぼの職業です。

 

徒手的なことはセラピスト同士の練習やセミナーを受講することで磨いていきますよね。

 

しかし、徒手でどうしても改善できない、もしくはその場は改善するけどキャリーオーバーしない患者さんはどうすれば良いのでしょうか。

 

徒手の技術が足りないのでしょうか。

 

そのようなケースも多いのですが実はそうではないケースもあるのです。

 

何が必要かというと効果的なセルフエクササイズです。

 

その患者さんに合った効果的なエクササイズを提示できれば徒手だけのときとは比べ物にならないくらいメキメキと身体が良くなっていく方はたくさんいます。

 

ではどのようなエクササイズが効果的なのでしょうか？

 

それはその患者さんの問題点に的確に効くように組み立てられたエクササイズです。

 

徒手もそうですが見た目は同じでも「患者さん側の受ける感覚が全然違う」という事が生じやすいのが運動療法、セルフエクササイズです。

 

「わずかな角度」「意識する筋」「動きの順番」などのポイントを抑える事で効果は飛躍的に向上します。

 

今回はこの辺りを岡村先生にご教示頂きました。

 

岡村先生は全国、世界レベルの選手を相手に現場でトレーナーとして結果を要求され、それに応えておられる先生です。

 

私たちセラピストが思いつきそうで思いつかないような効果的なエクササイズをたくさんご提示頂きました。

 

岡村先生に提示していただく緻密なセルフエクササイズはやればやるほど身体が軽くなっていくのを実感できました。

 

受講された方からは

「セルフエクササイズの引き出しが増えて良かった」

「臨床的ですぐに実践できるものばかりで勉強になった」

「Spine Dynamics療法のコースをブラッシュアップした内容で理解が深まった」

などの声が寄せられました。

 

岡村先生は清泉クリニック整形外科で理学療法士と一緒にスポーツ選手だけでなく高齢の患者さんを相手に運動指導をしていらっしゃうます。

 

そのため今回ご提示頂いた内容は病院でも実践できるものが多く病院や介護分野で働くスッタフにも嬉しい内容でした。

 

岡村先生、ご参加頂いた皆さんありがとうございました。

 

 

【講義内容】

 セルフコンディショニングの方法としてストレッチやトレーニング、エクササイズが挙げられますが、

果たしてそれらを指導する際に効果の出る指導ができていますでしょうか。

肩甲帯の可動性、骨盤体の可動性など、

徒手療法では獲得できてもセルフストレッチやセルフエクササイズでは効果が乏しいという方が多く聞かれます。

即効性があり効果を得られるやり方やポイント、評価などをスポーツ現場のトレーナー目線でお伝えいたします。

当院脇元幸一が掲げるSpine dynamics 療法においても、

身体の柔軟性の重要性や、各関節機能が正常に働くことで筋力発揮が可能になることを伝えており、

自己医療を勧めるためには自身での運動を行うことで慢性疼痛の治療が可能とも言っております。

身体の柔軟性低下により身体認知、筋力発揮など各器官の機能低下が起こり、各部位に不調を来します。

今回はそれらのメカニズムや評価についての講習会となっています。

 
患者本人のやり方、治療者の伝え方次第で効果を得られるエクササイズを知ることができれば、

徒手技術に頼らず、口頭だけでも治療効果が期待できます。

今まで手技主体の治療を、自己医療へ導くことができれば、患者や選手本人の根治のきっかけになると思います。

この機会に、スポーツ現場や医療現場でも活きる、本物のセルフストレッチやセルフエクササイズの習得をして頂ければと思います。