【第56回セミナーを開催しました】

11/17 臨床福祉専門学校の町田志樹先生にお越し頂き「いまさら聞けない解剖学〜骨盤帯・股関節・大腿編」を開催いたしました。

 

私たち療法士は養成校を卒業後、学校で必死に覚えた解剖学の知識を駆使して臨床に挑みます。

ある程度はそれで勝負ができても、どうしてもその知識だけでは紐解く事ができない痛みや機能障害が存在します。

解決のためには学校では習わない臨床向けの解剖学の知識が役に立つことがあります。

 

今回も町田先生は学校では習わない解剖の知識をたっぷりお話ししてくださいました。

 

例えば股関節の外旋6筋は梨状筋が有名ですが、実際に外旋6筋の中で最も重量が重いのは内閉鎖筋である。

また、内閉鎖筋の上下に双子のようにある上双子筋と下双子筋は内閉鎖筋と停止腱を共有しており、これらは三頭筋のような構造である。

そしてこの3つを合わせた重量は外旋6筋の約36.5%を占める。

というお話がありました。

 

ということは梨状筋周囲での坐骨神経の圧迫などで起こるとされている梨状筋症候群はこれらの筋にも着目する必要があるかもしれませんね。

臨床に出てから学ぶ「臨床を経験した人が教える解剖学」は学生の時とはまた違った景色を見せてくれ、

私たちの臨床のアイデアをかき立ててくれることを改めて感じた1日でした。

 

町田先生、参加された皆さんありがとうございました!


【講義内容】

 

全身の運動器をテーマに国内外の研究や系統発生学、比較解剖学等を織り交ぜて講演を行っています。

 

 

今回はセラピストが臨床で切実に欲しい知識!「骨盤帯・股関節・大腿編〜」です。

 

 「下肢編」からさらに一歩踏み入った内容をお伝えいたしますし,内容もリニューアルされています!

 

「解剖学のイメージをアップデートしたい」

 

「臨床に結びつく解剖の知識を得たい」

 

「本で学んでもなかなか頭に入らない」

 

「解剖学に苦手意識がある」

 

とう方におすすめです。

 

内容の一部を紹介します。

 

比較解剖学から再考する骨盤帯・大腿の形態について。
・仙腸関節の形状と個体差について。
・大腰筋の作用と臨床的意義。
・深層外旋六筋や殿筋群の理解を、実技を通して深める。
・Gerdy結節とは何か。
・ハムストリングスの正しい情報を学ぶ。


(この他にも多くの内容を組み込む予定となっております)


町田志樹先生

医学博士位取得(順天堂大)甲第1578号
認定理学療法士(学校教育)
いまさら聞けない解剖学 代表
マイオチューニングアプローチ(MTA)アシスタントインストラクター
【所属】臨床福祉専門学校 理学療法科 理学療法科 専任教員
順天堂大学 解剖学・生体構造科講座 協力研究員

【研究歴】
平成22年 順天堂大学 大学院医学研究科 解剖学・生体構造科学講座 研究生
平成23年 順天堂大学 大学院医学研究科 解剖学・生体構造科学講座 博士課程
(入学資格審査合格のため、修士課程免除)
平成27年 順天堂大学 大学院医学研究科 解剖学・生体構造科学講座 博士課程修了
順天堂大学 解剖学・生体構造科学講座 協力研究員

【学会発表】

・学会発表 20報以上
・論文 10報以上

【著書等】

三輪書店 町田志樹の聴いて覚える起始停止 2019

羊土社 PTOTビジュアルテキスト 専門基礎 解剖学 2018

講習会講師実績、過去2年で約20以上の都道府県にて講習会を開催

昨年度は2.000名以上の現職者が講習会を受講
平成27年6月より、POSTリハビリメディア(株式会社メディカルエージェンシー)よりメールマガジン依頼(タイトル「いまさら聞けない解剖学メルマガ」)。