【第28回セミナーを開催しました】


今回は文京学院大学教授、福井勉先生にお越しいただき「姿勢・動作のバイオメカニクス的検討」を開催しました。
姿勢や動作分析の際にアライメントや重心位置って何となく捉えていることが多く、他のセラピストや実習生などにうまく説明できない、伝えられない。
そういったセラピストは少なくないと思います。


理由としては、
「動作中はアライメントとともに重心が常に変化するから伝えるのが難しい」
「バイオメカニクスって聞くだけで難しく感じてしまって苦手意識がある」
などがあるかと思います。


今回の福井先生のセミナーでは、姿勢や動作中の重心位置の推測方法、姿勢制御の法則性やバリエーションに始まり、

それらによって引き起こされる障害やバイオメカニクス的視点からのアプローチ方法の提案など、先生の豊富な臨床経験を交えながらお話していただきました。
実技も多く、自分の身体で関節モーメントを体感したり、接する機会の多い高齢者の姿勢パターンなども織り交ぜて説明して下さり、バイオメカニクスを臨床へ繋げながら理解を深めることができました。


受講された方からは
「バイオメカニクスは苦手だったけど、分かりやすくて明日から試してみたい」
「1日で動作や姿勢評価の考え方が変わった」
「福井先生の話が面白くて、もっと聞きたかった」
などの感想が寄せられました。

今回は福井先生の知識や技術、経験はさることながら、人情味あふれる器の大きい人間性に惹かれた受講生も多かったのではないでしょうか。
福井先生、受講された皆様ありがとうございました。

そして、福井先生には来月にも当研究会にお越しいただき、著書にもなっております「皮膚運動学」についてお話して頂く予定となっています!


【講義内容】姿勢や動作の分析は治療手技によらず、また疾患を問わず重要な評価事項である。

本講習会では身体重心、足圧中心、上半身質量中心、下半身質量中心などの部位を参考に身体の制御について解説します。

 

支持基底面、重心線などについても触れたいと考えております。

また関節モーメントを視覚的に捕らえ,どのように臨床に応用すれば良いかについても考えてまいりたいと思います。

全体的には6割は実技関係といたしたく、動きやすい服装でのご参加をお願い申し上げます。


福井勉先生
理学療法士
医学博士

文京学院大学教授

 

【略歴】昭和大学藤が丘病院,東京都立医療技術短期大学,昭和大学藤が丘リハビリテーション病院主任,昭和大学医療短期大学助教授,昭和大学保健医療技術学部助教授を経て現在に至る。昭和大学客員教授,茨城県立医療大学非常勤講師

【専門分野】

運動器疾患の理学療法・動作分析の臨床応用

【研究課題】

関節モーメントと腱炎の関係
スポーツ外傷の発生要因
単関節筋と二関節筋個別トレーニング
皮膚・筋膜の運動方向性
理学療法実技教育におけるマルチメディア教育

【著書】

整形外科理学療法の理論と技術

ブラッシュアップ理学療法―88の知が生み出す臨床技術

皮膚運動学―機能と治療の考え方

皮膚テーピング〜皮膚運動学の臨床応用〜

結果の出せる整形外科理学療法−運動連鎖から全身をみる

エキスパート理学療法1 バイオメカニクスと動作分析

その他、多数

文京学院大学HPより抜粋