【第53回セミナーを開催しました】

 

今回はTotal body make代表取締役の唐澤幹男先生にお越し頂き、筋膜の基礎と実践というタイトルでお話し頂きました。

 

流行りの筋膜ですが医師はハイドロリリースなど、筋膜を考慮した画期的な治療法を開発し、広まりつつあります。

 

患者さんからも筋膜の話をされる機会が増えるようになった昨今。

患者さんの知識の圧倒的上をいき、説明できたほうが良いのは言うまでもありません。

 

セラピストや施術業界でも様々な団体が筋膜へのアプローチをしています。

 

では、筋膜は研究でどれだけのことが証明されているのか。

 

今回は様々な研究を背景にしたお話をして頂きました。

 

深筋膜、浅筋膜とは何か?

 

どことどこの滑走が必要なのか?

 

どういう刺激が筋膜の滑走を促せるのか?

 

など、臨床で筋膜を扱う上で必要な基礎的知識をわかりやすく説明して頂きました。

 

実技は唐澤先生が臨床で結果が出ているものを厳選してお伝え頂き、その場でもすぐに効果を実感することができました。

 

弱い刺激で筋膜にアプローチをする手技も効果はありますが、

今回のような強い刺激の介入でも身体を改善させる事ができるということも実感する事ができました。

 

臨床においては、どの刺激が適しているかを判断して強さを決定していく必要がありそうです。

 

唐澤先生、参加された皆さんありがとうございました。

 


【講義内容】

 膜とは?

膜に対するアプローチとはなんだろうか?

 

本セミナーでは、わかっていることとわかっていないことを明示します。

 

今まで膜を意識せず徒手的に介入していて結果が出ていたのはなぜか?

 

現在コンディショニングにおいて膜を中心に介入しているが、結果が出る場合と出ない場合がある。

それはなぜだろうか?

 

膜を意識して介入することによって改善することも多数経験する。

 

その構造、機能、介入には様々な方法があり、可能性、限界を含め、当日ご紹介します。



【講師】唐澤幹男 先生

【所属】トータルボディメイクつくば 代表

【資格】

理学療法士/保健医療学修士

ヨガインストラクター(RYT200 コース修了)

NPO 法人メディカルリハビリテーション理事

Total Approach 研究会学術部

入谷式上級コース修了

筋膜マニピュレーションLevel1,Level2,Level3修了 

Fascial Dissection Course in Arizona 修了

Facial Manipulation®︎ Specialist

【実績】

茨城県立医療大学を卒業後、つく ば市内の総合病院で9年間理学療法士として急性期、回復期、慢性期、外来、スポーツ外来で実績を積み、延べ患者数22000人の治療、インソールを200 足以上を作成、魔法の靴を作るセラピストと呼ばれる。2007年から 2010年まで筑波大学ハンドボール部トレーナーを兼務し、関東リーグ優勝、インカレ準優勝をサポート。また 2014年には骨盤と腰椎の研究にて茨城県立医療大学大学院を卒業し、保健医療学修士を取得。理学療法士、ヨガインストラクターを対象に治療法や解剖学な どのセミナーを年間30本以上、受講者は年間1500人を超える。

 

【書籍】 部分執筆 

 ブラッシュアップ理学療法. 三輪書店, 東京, 2012 

 バイオメカニクスと動作分析 エキスパート理学療法1ヒューマンプレス、東京、2016 

 臨床実践 足部・足関節の理学療法、文光堂、東京、2017 

論文 

 男子車椅子バスケットボール日本代表選手におけるWUSPIについて:日本障害者スポーツ学会誌(22) 101-103 2013年12月 

【学会発表等】 

 有痛性分裂膝蓋骨術後に対する理学療法の経験 ~外側広筋切離術を行った1症例~第10回茨城県理学療法士学会 2006 

 3度の転倒・骨折経験をもつ左大腿骨転子部骨折の症例~姿勢制御に着目した理学療法~  第11回茨城県理学療法士学会 2007 

 右大腿骨転子部骨折後, 保存療法にて歩行困難になった症例 ~体幹機能に着目して~ 第13回茨城県理学療法士学会 2009 

 臥位骨盤アライメントの違いによる側腹筋の筋厚について:超音波画像解析を用いて  日本理学療法学術大会 2010  

 体幹傾斜がサイドランジ時の膝関節に与える力学的影響  第32回関東甲信越ブロック理学療法士学会 2013  

 脊髄損傷者の肩関節痛・WUSPIにおける車椅子バスケットボールによる影響  第24回日本臨床スポーツ医学会学術集会