足部(距骨下関節)の「回内ー回外と内反ー外反」
あなたはどちらで習いましたか?
日本では最近まで、日本整形外科学会を中心に
「回内ー回外=1平面での運動」
「内反ー外反=3平面での運動」
とされていました。
しかし
アメリカ整形外科学会や国際バイオメカニクス学会では
「回内ー回外=3平面での運動」
「内反ー外反=1平面での運動」
とされており、日本ではこの二つの言われ方が混在しています。
ようやく最近になって、日本整形外科学会でも世界に合わせて
「回内ー回外=3平面での運動」
「内反ー外反=1平面での運動」
に用語を統一することになったようです。
実際私たち根治療研究会のメンバーも日本版で教育されてきたので、はじめのうちは少し戸惑いました。
では、回内ー回外の3平面運動について簡単に説明します。
3平面=3つの動きの組み合わせ
と考えたほうがイメージしやすいです。
これらの動きは距骨下関節の動きであることは間違いないのですが、
素直に距骨下関節の⚪️屈⚪️転⚪️反というふうに関節運動としてとらえるのではなく、
踵骨の⚪️反、距骨の⚪️屈というように骨運動としてとらえるとイメージしやすいかと思います。
まず、OKC(近位に対して遠位が動く)の場合
足部(距骨下関節)の回内=踵骨の背屈外転外反
足部(距骨下関節)の回外=踵骨の底屈内転内反
となります。
そして、CKC(遠位に対して近位が動く)の場合(足底が床についている状態)
足部(距骨下関節)の回内=距骨の底屈内転+踵骨の外反
足部(距骨下関節)の回外=距骨の背屈外転+踵骨の内反
となります。
…やはりちょっとややこしいですね(笑)
骨標本を動かしながらイメージを作ってみてください。
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