【第33回セミナーを開催しました】

10/1 臨床福祉専門学校の町田志樹先生をお招きしていまさら聞けない解剖学〜上肢編〜を開催しました。

 

解剖学の重要性はいうまでもありません。勉強されている方も多いと思いますが、解剖学書で学んでいるときに

「読んでいても眠くなってしまう」
「本によって書いてある事が違っていて何を信じたら良いのか分からない」
「せっかく本で学んだのに忘れてしまうし臨床に生かせない」
という思いを抱いたことがある方が多いのではないでしょうか。

 

今回の町田先生のお話はこれらの思いを払拭してくれるものでした。

生物の進化の過程から身体構造の成り立ちを紐解き、私たちセラピストが使えるように臨床に落とし込まれたお話から始まりました。

そして上肢に関して本だけではなかなか知ることのできない個体差についてのお話や、筋が重なり合っていて数も多く、なかなか覚えられないような部位の覚え方などを提示して頂きながら解剖に関する知識を深めてくことができました。

話を聞くうちに私達の頭の中に臨床場面で使える解剖学的なイメージがどんどん形作られていくのを感じました。

 

受講された方からは
「聞いたことのない解剖の話が聞けて良かった」
「覚えにくいところがすっと頭に入ってきた」
「とにかくわかりやすくておもしろかった」
などの言葉が寄せられました。

 

町田先生は解剖学に関して卒前教育と卒後教育の両方が必要でどちらも良いものを作っていきたいとおっしゃっていました。

卒前に聞いてもイメージがわかず生かされない解剖の知識でも臨床に出てから聞くことで現場で生かせる知識は多くあります。

解剖学に精通している理学療法士がその事を伝えてくれるのは私たちにとって非常にありがたいことです。

これからもたくさん学ばせて頂きたいと思います。

 

という事で町田先生には来年3月25日にいまさら聞けない解剖学〜下肢編〜で長野にお越しいただきます!

みなさんお楽しみに!

 

今回参加された皆様、町田先生ありがとうございました。



【講義内容】

・上肢の発生学:上肢と下肢の違いについて
・肩関節:実技を通じて、肩関節の理解を深める。      
・肩甲帯:深部外旋六筋の構造と位置関係、個体差について。         
・腕神経叢:分枝の理解と各筋への分布。どの部位で絞扼症状が起こるのか。  
・前腕の構造:前腕の構造を実技も含め、正確に理解をする。
・手の構造;なかなか分かり難い手の筋の位置関係を理解する。


町田志樹先生

医学博士位取得(順天堂大)甲第1578号
認定理学療法士(学校教育)
いまさら聞けない解剖学 代表
マイオチューニングアプローチ(MTA)アシスタントインストラクター
【所属】臨床福祉専門学校 理学療法科 理学療法科 専任教員
順天堂大学 解剖学・生体構造科講座 協力研究員
医進学園 明治鍼灸柔整予備校 非常勤講師(Extra pro grade)

【研究歴】
平成22年 順天堂大学 大学院医学研究科 解剖学・生体構造科学講座 研究生
平成23年 順天堂大学 大学院医学研究科 解剖学・生体構造科学講座 博士課程
(入学資格審査合格のため、修士課程免除)
平成27年 順天堂大学 大学院医学研究科 解剖学・生体構造科学講座 博士課程修了
順天堂大学 解剖学・生体構造科学講座 協力研究員

【学会発表】

・学会発表 19報(うち2報、発表予定)
・論文 9報(うち1報、掲載予定)

【著書等】

某出版社よりPT・OTの学生を対象とした解剖学書の執筆依頼(H29夏頃出版予定)
講習会講師実績、14回(アシスタント等は除く)。
平成27年6月より、POSTリハビリメディア(株式会社メディカルエージェンシー)よりメールマガジン依頼(タイトル「いまさら聞けない解剖学メルマガ」)。