【第25回セミナーを開催しました】

2017年初セミナーは大雪の最中でしたが、なんとか無事開催する事ができました。
今回は飯山赤十字病院の西村晃先生におこしいただき「やさしい足部」というタイトルでセミナーを開催いたしました。

足部に対して苦手意識を持つ方は多いかと思われます。理由としては、
「学校であまり学ばない」
「明確な評価方法を知らない」
「可動性に乏しい」
などがあるかと思います。

今回の西村先生のお話にはそれを払拭するための情報がたくさん詰め込まれていました。

距骨下関節の回内、回外の解釈の仕方や横足根関節の持つ機能特性、第1列の重要性など「基本的なのに深い知識」をたくさんお話いただきました。

また、実技としては距骨下関節ニュートラルでの評価や足根骨に対する「象限」の概念を用いたアプローチなど、臨床で即実践できるものをご教示いただきました。

受講された方からは
「難しい内容だったけど、わかりやすく工夫して下さったので最後までついていけた」
「大雪の中来た甲斐があった!足部が好きになった!」
「踵立方関節など小さな関節が及ぼす影響など深い内容だった」
などの感想が寄せられました。

即完売となった「西村工房アイテム」を駆使して大変わかりやすくお話いただいたため、初めて足部の話を聞く方でも理解しやすく、それに+αで聞き慣れない面白い知見をお話いただき大変満足度の高いセミナーとなりました。

西村先生、受講された皆様ありがとうございました。

本年も根治療研究会をよろしくお願い致します。

【講義内容】

「足部に関する基礎的なことを学生時代に十分に学んだ記憶がない」私も含め、そう感じているセラピストは多いのではないでしょうか?ある養成学校の教諭に「教育課程において、なぜ足部はあまり取り扱われないのですか?」と訊ねてみたことがありました。その応えは「国家試験に出題されないから」というものでした。つまり、ほとんどのセラピストがあまり足部のことについて触れずに臨床に出ているということです。しかし、日々の臨床において足部に対する介入の必要性を感じ、足部を基礎的な内容から学び直してみたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
 
一見、ただの塊に見える足部の勉強はとっつきにくい印象もあります。そこで、今回は基礎的な内容から足部について学んでいく!そんなセミナーにしたいと思います。そしてそれらを治療のエッセンスとして用いる。
 
物事の習得に基礎的内容の理解は避けては通れません。基礎的内容の把握となると単調な作業に嫌気がさしてしまうかもしれません、しかしとても大切なことです。理解の促進の一助として講師手作りのアイテムを用います。通称“西村工房アイテム”です。足部について一緒に学んでいきましょう。
 
 
・足部のパーツの名称
・関節の名称・役割
・距骨下関節の動き
・横足根関節の動き
・足根骨を触れる
・筋肉の作用
・その他
・これらを駆使した治療エッセンス



西村晃先生

理学療法士NWPL社 オーソティックセミナーアシスタント
     (株式会社インパクトトレーディング主催)

 【略歴】

H15 山形医療技術専門学校 理学療法学科卒業
同年 飯山赤十字病院 入職 (現在に至る)
    外来リハビリテーションおよび一般病棟に勤務   
 
【書籍】(分担執筆)
・運動連鎖 リンクする身体(文光堂)
・臨床実践 動きのとらえかた(文光堂)
・臨床スポーツ医学 運動連鎖からみた投球障害(文光堂)
・運動の成り立ちとは何か(文光堂)
・実践編 BiNI Approach(文光堂)