【第42回セミナーを開催しました】

7/15 工藤慎太郎先生にお越し頂き「運動器疾患のなぜ?が分かる 股関節セミナー」を開催いたしました。

 

「大腿骨近位部骨折術後の痛みがなかなか改善しない」

 

臨床で多くのセラピストが直面する問題です。

 

「痛みはどの組織にどんなストレスで起こるか?」

「解決するにはどんな介入が必要か?」

 

症状から11つなぜ?を検証し問題点を絞り込む。

そして、そのアプローチは本当に変化を起こせているのか。

 

 

工藤先生はエコーを用いてアプローチ前後での結合組織の変化を明確に示してくださいました。

実技を通して体感してみてもその変化には驚きでした。

 

座学と実技のバランスが絶妙で1日がまたたく間に終わってしまったセミナーでした。

 

受講された方からは

「実技が多く、明日からの臨床に即実践できるものばかりだった。」

「実技が充実していてとにかく分かりやすかった」

「触診のコツも非常に分かりやすかった。直接実技指導していただける時間も充実していた」

などの声が寄せられました。

 

工藤先生、アシスタントの河西先生、参加された皆さんありがとうございました!

 

今後も皆様のお役に立てるようセミナーを企画していきます。


【講義内容】

 大腿骨頸部骨折や変形性股関節症の理学療法と言えば、術後早期からの荷重訓練とADL訓練の反復が思い起こされる。

しかし、対象者の股関節機能は問題ないのであろうか?

荷重関節としての股関節機能は求心位をとった上での可動性が求められる。

 

この安定性と可動性を提供するのはどういった組織であろうか?

また、どういう方法でその組織の障害を評価できるのだろうか?

 

今回は解剖学・運動学に基づいた股関節機能の評価戦略と理学療法について話をしたい。


【講師】工藤慎太郎 先生

【所属,職位】

森ノ宮医療大学 講師

形態学と運動学に基づく理学療法勉強会 会長

【最終学歴・学位】

鈴鹿医療科学大学大学院 医療科学研究科 

医療科学専攻  博士後期課程

【専門分野】

筋骨格系理学療法学,バイオメカニクス,運動学

【研究テーマ】

足部のバイオメカニクス,運動器疾患の応用解剖学,客観的動 作分析に基づく運動療法の開発

【関連リンク】

臨床バイオメカニクス・応用解剖学研究室

【主な所属学会・審議会等】

日本理学療法士学会、日本臨床バイオメカニクス学会、日本足の外科学会、コ・メディカル形態・機能学会、理学療法科学会、臨床歩行分析研究会、International Society of Posture and Gait Research.

【著書】

運動器疾患の「なぜ?」がわかる評価戦略. 2017.  医学書院.  東京

運動療法の「なぜ?」がわかる超音波解剖.2014.医学書院.東京
運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学. 2012. 医学書院.東京.
看護学生のための看護技術よくわかるブック.藤井徹也(編).関節可動域訓練.2012.メジカルフレンド.

【論文】

Reliability of the Transverse Arch of the Forefoot as an Indicator of Foot Conditions.Journal of Physical Therapy Science. May Vol. 24 (2012) No. 4 335-337.
コ・メディカル養成校における『解剖画像教材』を用いた授業とその効果.
 形態・機能. Vol. 6 (2007-2008)No.2 135-141

他多数

【研究業績】

The influence of the forefoot flexibility on the Medial Tibial Stress Syndrome. S.Kudo, Y. Hatanaka. Asia Pacific Knee Arthroscopy and Sports medicine Society. 2014. (Nara)
The flexibility of the transverse arch of the forefoot on the forefoot loading in the flat feet deformity. International Foot and Ankle Biomechanics. 2014. (Busan)
「臨床解剖学によるスポーツ障害の理学療法」 整形外科リハビリテーション研究会スポーツ支部にて講演.2013.10月
「臨床解剖学からみた膝関節の運動療法」 整形外科リハビリテーション学会三重県支部にて講演.2014.2月

【学会発表】

A comparison of the kinematics and kinetics of overground walking and a functional mobility task in healthy subjects.2013 2nd congress, International society of posture and gait researchにて発表

Does hallux compression force influences the gait?  

WCPT‐AWP&ACPT 2013にて発表

The development of measurement methods for flexibility of the transverse arch of the forefoot. 4th Asia society of Sport Biomechanics(2012) にて発表

超音波画像診断装置による固有背筋の観察.第47回 日本理学療法学術大会(2012)にて発表