【講義内容】

顎関節は頭部の位置をコントロール、また全身の平衡機能を司る関節です。その機能は近年認知や運動機能にも、大きく影響をおよぼす事が分かっています。私は外来クリニックに勤務しており、頸部疾患をみる機会が多い環境でした。そこで海外書に目を向けると、「頸部疾患を見る際は顎関節と肩関節との鑑別をしなければならない」と記されていました。顎関節の位置関係は、近隣関節の運動はもちろん全身に影響を及ぼしていきます。
 また海外ではスタンダードな関節として認知されています、特に顎関節症では治療選択順位に投薬に並んで理学療法が推奨されています。今回は顎関節の基礎的な機能解剖から、運動連鎖など治療応用をテーマにお話できればと思います。

 



小泉貴章先生

理学療法士

 

【略歴】

2009年 医療法人社団メディアクア加藤大介クリニック入職
2011年 内房リハ勉強会代表
2014年NPO法人メディカルリハビリテーション スタッフ
2016年 千葉県理学療法士協会広報部